自転車は道路交通法で「軽車両」に位置づけられています。自転車に搭乗して道路を走行する場合、道路標識等に従い、交通ルールを守り安全運転を心掛けなければいけません。軽車両とは、エンジンや原動機の付いていない車両のことで、主に自転車やリヤカーのことを指すようです。
道路附属物は案内標識や街灯などありますが、道路管理者が管理する道路上、または道路に隣接する自転車駐車場も道路附属物に含まれるということです。

■駐車場が足りない・放置自転車や違法駐車
放置自転車が社会問題として注目され出したのは昭和50年頃と言われています。国土交通省の統計によると、昭和56年の99万台がピークだったようです。また、原付や自動二輪の違法駐車が目立ち出した時期でもあります。原付や自動二輪の駐車需要に比べ、自転車の駐車需要の方が高かった為、放置自転車対策を優先した結果、原付や自動二輪の駐車場整備が遅れていたのだそうです。

■民間企業参入で駐車場を増やす
これに伴い、平成18年11月、国は新たに道路法施行令を改正し自転車駐車場の整備や放置自転車の対策を行いました。
道路上に二輪車用の駐車場が設置出来る様になり、道路附属物を管理する道路管理者以外の民間企業などが、道路管理者の許可を得た上で、道路上に自転車、原付や自動二輪の駐車場の設置に参入することが可能になったのだそうです。

自転車は駐車場の整備により平成25年度には12万台まで減ってきているのだそうです。

■道路構造令の一部改正
平成31年4月、道路構造令の一部改正により、「自転車通行帯」という新たな規定が設けられました。
自転車通行帯とは「自転車を安全かつ円滑に通行させるために設けられる帯状の車道の部分」と規定されています。

これまでは、自転車専用道路と自転車道がありましたが、新たな自転車専用の道が追加されたのです。
特徴の1つとしては構造にあるようです。自転車専用道路と自転車道は、車道から分離して配置されている構造ですが、自転車通行帯は、車道と分離されずに設置されているのです。また、既存の規定に比べ、幅員が狭いとう特徴もあります。

・自転車専用道路:原則3m以上
・自転車道:原則2m以上
・自転車通行帯:1.5m以上

自転車通行帯のメリットとして、既存の規定では、原則として必要な幅員の確保が難しく設置することが困難でした。一方、自転車通行帯は車道と分離する必要も無く、幅員も確保しやすい為、自転車通行帯を設置しやすいのです。結果、全国的にも導入しやすくなった規定によって自転車専用の道が確保されやすくなったのだそうです。

しかし、これらの自転車道にあっても道路附属物等を設置するために必要な幅を除き余裕をもって幅を確保することや、道路附属物等を避けるためにやむを得ず自転車道に屈曲部を設ける場合は、自転車の交通の安全を確保するため、すりつけの長さを十分に確保するものとされています。

また、車道上に自転車専用の道が出来る為、自転車を運転する人はもちろん、車道を併走するドライバーも注意が必要です。特に左折時などでは巻き込み確認を怠ると大変危険ですので、安全運転を心がけましょう。

■自転車もより安全に走行できる道路を目指す
自転車は駅や商店街などで放置されやすく、社会問題になっていますが、それに伴う法律の改正によって徐々に数を減らしているのだそうです。
限りある道路の空間を有効活用し、自動車以外の車両もより安全に利用出来る制度が求められていると言えそうです。