道路上の安全や円滑な交通の為に必要な道路附属物。その種類は道路標識から道路反射鏡、バス停など多岐に亘ります。そして、道路上の工作物や施設は綿密な安全確認の元に設置、点検、管理されているそうです。

日本は「台風の通り道」と言われるほど台風の上陸率が高い国です。気象庁の統計データによると、2019年に発生した台風の数は29回。そのうち日本に上陸したのは5回と記されています。また台風に限らず、強風が吹き荒れる日もあるでしょう。道路附属物にはこれに耐え得る設計が求められています。

■風圧力とは
風圧力とは、風によって施設や工作物が受ける圧力のことで、作用する面積が大きいほど風圧力の値は大きくなる特徴があります。メディアの報道で台風の中、傘を開いた途端に壊れてしまうなどの映像が映し出されますが、これは傘を開いたことで風の受ける面積が大きくなった為なのだそうです。さらに、風圧力の高さは風速にも影響します。

■風圧力に対する道路附属物の対策
道路に跨る様に設置されている門型柱やF型案内標識柱、信号柱や夜間を照らす照明柱などは、風圧力を逃す設計になっており、これらは安全に配慮された設計になっています。

また、全国にある電柱は一般的に風速40m/sに耐えられる設計となっていますが、台風の影響が大きい沖縄県では風速60m/sを想定した設計がされていて、台風に備えた対策を行っているのだそうです。

■風圧力に耐え得る基礎
経路案内や警戒標識、案内標識や道路反射鏡など、設置する道路附属物の種類によって基礎は変化します。
道路標識など比較的小型の標識は「根かせ」という転倒を防止する為の資材を使わない土中埋め込み式を採用し、一方、道路反射鏡などで採用されるのは根かせの有る土中埋め込み式基礎ということです。

また、設置する道路附属物の大きさや地盤に対して、縦長剛体基礎、直接基礎、杭基礎に分類され、一般的な直接基礎、杭を打ち込む杭基礎は、コンクリート打設で基礎を形成します。しかし、セメントを使用する為、時間を要するデメリットがあったようです。

現在では「ポールアンカー」という鋼鉄製の基礎を打ち込むことで、従来の基礎作業工期の短縮が可能となり、さらに軟弱の地盤にも対応出来るので、注目されているのだといいます。

■物理的な衝撃の対策
道路附属物は台風からの暴風に備えた対策が採られている設計になっているとのこと。しかし、物理的な衝撃には耐えられない場合もあるでしょう。また、近年の異常気象の観点からも、今の時代に合った道路附属物の維持管理方法が求められているようです。